まっしろライター

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鬱金桜が満開!昇仙峡の金櫻神社に参拝してきたので、アクセスや見どころなど

こんにちは。「まっしろライター」のましろ(@mashirog)です。

昨日、山梨県の名勝・昇仙峡に鎮座する金櫻神社(かなざくらじんじゃ)に行ってきました。


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『ミソニノミコト』という大好きなマンガに、金櫻神社がモデルと思われる神社が登場していて、いつか参拝してみたいと機会をうかがっていたのです。

今回、境内に咲いている鬱金(うこん)桜の開花時期にあわせて日帰りで行ってきましたので、アクセスや見どころなどをご紹介いたします。



昇仙峡・金櫻神社までのアクセス

金櫻神社の最寄り駅(と言えるのか分からないくらい離れていますが)は、JR甲府駅

私の場合、自宅からJR八王子駅まで行ったあと、「特急スーパーあずさ」に乗り換えて甲府駅まで行きました。


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甲府駅から昇仙峡までは、バスを使います。時刻表はこちら(山梨交通のサイトに飛びます)

南口バスターミナルの4番乗り場から「グリーンライン経由昇仙峡滝上」行きのバスに乗り、「昇仙峡滝上」(約50分、900円)のバス停で降りてください。


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「昇仙峡滝上」から金櫻神社までは、さらに上り坂を20分ほど歩きます。

かつては「金櫻神社前」という、神社の目の前に停まるバス停があったらしいのですが、現在は廃止されているみたいです。

歩くのがしんどいという方は、電話をすれば迎えに来てくれる乗合バスを利用するとよいでしょう。

その場合、「昇仙峡滝上」から金櫻神社まで300円。電話番号はこちら(昇仙峡渓谷循環乗合バスのサイトに飛びます)


金櫻神社


というわけで、金櫻神社のふもとの鳥居までやって来ました。


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鳥居から社殿までは、先が見えないほど長い石段が続いています。

乗合バスを使うと、社殿のすぐ近くまで乗せていってくれるようですが、できれば自分の足で上った方がご利益がある気がしますよね。


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参道の途中には、樹齢700年から800年と推定されているスギ群もありました。


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266段あるという石段を上りきると、拝殿や社務所が建つ広場に到着。

4/28からの例大祭に備えて、拝殿の前に神楽を踊るための舞台が作られていました。

欲を言えば、拝殿だけが映った写真を撮りたかったのですが……。また行く機会はあると思うので、そのときに。


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御朱印は、拝殿の右側の社務所で書いてもらえます。初穂料は300円。


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ご神木でもある鬱金桜は、拝殿の左側に植えられていました。

とても珍しい、黄色の花を咲かせる桜で、日本国内には27本しか存在しないらしいです。

(隣のピンク色の花は、牡丹桜)

拝殿の右側にも1本、少し小さめの鬱金桜があったので、27本のうち2本が金桜神社で見られるということでしょうか。


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鬱金桜の開花時期はソメイヨシノよりも遅く、4月下旬から5月上旬まで。来週ごろまでは花を楽しめると思います。

4/29~5/8の期間は「桜まつり」と称して、露店が出店されたり甘酒が振る舞われたりするようなので、GWにお出かけしてみてはいかがでしょうか。


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また、境内には富士山がバッチリ見える絶景スポットも。

実は、「止まっている富士山」をこの目で見たのは今回が初めてでした。新幹線での移動中くらいにしか見る機会がなかったので。

場所にもよるのでしょうが、山梨や静岡に住んでいる人は毎日富士山が見れてうらやましい。


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おまけ(と言いつつ、ここからの方が写真は多い)

そういうわけで、当初の目的は達成。

帰りのバス停までの山道を下りながら、他のスポットも色々と見て回ってきたので、それらの写真もあわせてご紹介します!


夫婦木神社


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金櫻神社のすぐ近くに鎮座する、夫婦円満・子宝のご利益がある神社。「めおとぎ」ではなく、「みょうとぎ」と読むらしいです。

さらに下ったところの「夫婦木神社姫の宮」とは対になっていて、こちらでは男神が祀られています。

と言いつつ、祭神はイザナギとイザナミ。2柱セットで1柱の神様という意味でしょうか。

御朱印は300円。また、300円の拝観料を納めると、奥殿にあるご神木を見ることができます。


夫婦木神社姫の宮


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「昇仙峡滝上」のバス停近くにある神社。

神功皇后、アメノウズメノミコト、イチキシマヒメノミコトなどの女神が祀られています。

同じく御朱印は300円で、ご神木を見るための拝観料も300円。

参拝された方はお分かりになると思いますが、宮司さんが仙人みたいな見た目の方でした。


ほうとう会館


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お腹が空いたら、山梨の郷土料理「ほうとう」をどうぞ(ダジャレではない)。

「昇仙峡滝上」バス停の周りには飲食店がいくつかありますが、このお店が一番広いです。予約すれば、ほうとうの手打ち体験もできるみたいです。


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メニューは、ほうとう以外に、そば・うどん、カレーなど。

ここまできてカレーはないだろう……ということで、豚肉ほうとう鍋を注文しました。ほうとう饅頭と巨峰ゼリーもセットで1,200円(税込)。

鍋に具材だけが入った状態でテーブルに運ばれてきて、1人用ガスコンロで6~7分グツグツ煮込みます。

煮込んでいる間に、ふかしたてのほうとう饅頭をいただきます。饅頭と言うものの、中身は野沢菜などの野菜なので最初に食べても大丈夫です。


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できあがったものがこちら。

味噌仕立ての出汁の中に、きしめんのような平たい麺と、豚肉や野菜がゴロゴロ入っています。

もっとドロドロした感じがお好みの方は、もう何分か追加で煮込むといいかもしれません。


遊歩道から望む絶景

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甲府駅まで帰る際は、「昇仙峡滝上」でなく、さらに下にある「グリーンライン昇仙峡」バス停まで歩くのをオススメします。

というのも、そこに至るまでの遊歩道から見える、渓谷の景色が最高だから。

もちろん、行きに「グリーンライン昇仙峡」で降りて、景色を楽しみながら金桜神社まで歩いて行けないこともありません。そこまで急な上り坂ではないので、40~50分くらいで着くはずです。


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特に圧倒されたのが、日本の滝百選にも選ばれている仙娥滝(せんがたき)。

前日に大雨が降ったおかげか、他のサイトに載っている写真よりも水に勢いがあった気がします。

落差は30m。富士山と同様、実際に滝を見たのもこれが初めてでした。


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昇仙峡随一のパワースポットと呼ばれている石門

天然にできた形らしく、右上の岩と岩の間が微妙に離れています。


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長い年月をかけて削られてできた、独特な形の岩や崖も見どころ。

「覚円峰」という、高さ180mの巨岩が特に有名らしいのですが、どれのことなのかよく分かりませんでした(3枚目の写真?)。どれも迫力があったので……。


おわりに

金櫻神社に参拝するだけだと時間があまるかもしれないと思っていましたが、昇仙峡の景色を見ているだけでも楽しめたので、結局丸一日過ごせました。

『ゆるキャン△』聖地巡礼のために山梨県を訪れている方も増えていると聞きますが、金櫻神社と昇仙峡もオススメですよ! と勝手にアピールさせていただきます。

『私を球場に連れてって!』スーパーまさら&うみのとも 萌えろ!!プロ野球とはこのこと

こんにちは。「まっしろライター」のましろ(@mashirog)です。

最近はあまり聞かなくなった気もしますが、初対面の相手とは避けた方がいいとされている話題ってありますよね。

政治の話、宗教の話、そして野球の話。言い争いになりやすいからというのが理由みたいです。


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引用:『私を球場に連れてって!』第1話(まんがタイムきららWEB)

福岡の球団は金も育成力もあるからええやん……と思う巨人ファン。


「まんがタイムきららMAX」で連載中の『私を球場に連れてって!』はそんな、野球の話で高校入学初日からケンカをしてしまうような女の子たちの、球春ならぬ青春4コマ。

この作品は、原作担当のスーパーまさらさんが過去にきららMAXでゲスト掲載していた、『スタンドびより!』という読み切りが原案になっています。

その後、作画担当に『そよ風テイクオフ!』のうみのともさんを迎えてリニューアル連載が始まり、4月26日に単行本1巻が発売される運びとなりました。




あらすじ:おーいタマ、野球観に行こうぜ!

埼玉県の高校に通う主人公・野原玉(のはら・たま)。いかにも野球リスペクトなネーミングですが、野球の知識はゼロという設定。

おとなしめの子と仲良くなって、静かな学校生活を送りたいという彼女の願いは、高校に入ってすぐに崩れ去ります。

埼玉ホワイトキャッツのファン・西武玲央奈(にしたけ・れおな)と、ハルコンズファンのファル子……もとい福岡ファルコンズのファン・大栄春子(だいえい・はるこ)のケンカに巻き込まれてしまったのです。

チームを強くするために必要なのは育成力だ。いや資金力だ。という、ふたりの言い分のどちらが正しいのかを判定するため、タマは無理やり球場に連れて行かれ、野球観戦をすることになるのでした。


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引用:『私を球場に連れてって!』第1話(まんがタイムきららWEB)

大きなボールが2個ついてますね、というセクハラは禁止。


埼玉県が舞台であることや、レオナの名前からも分かる通り、この作品ではプロ野球パ・リーグの西武ライオンズがフィーチャーされています。

そのライオンズは、2014年~2016年の間、3年連続でBクラス(5位、4位、4位)でした。

2017年2月に連載が始まったこの作品でも、ホワイトキャッツは「弱くはないけど強くもない」という、微妙な立ち位置。

しかしながら、去年のライオンズは2位と健闘しており、今年は開幕から首位を独走中です。

ここまで強くなるとは、作者も予想していなかったでしょう。あるいは、タマやレオナが勝利の女神になったのかもしれません。


Take Me Out To the Stadium.

かわいらしい絵柄で、野球観戦の醍醐味が描かれた、読むと球場に行きたくなるマンガ。



埼玉県民だからという理由で、タマはホワイトキャッツを応援するようになるものの、チームの勝敗はあまり気にしていません。

かといって、特定の選手を応援している様子もなく。そもそも、野球のルールをちゃんと知っているのかも怪しい。

じゃあ、球場に行って楽しいのか? と思ってしまいそうですが、レオナたちに嫌々付き合わされているわけでないことは、タマの表情を見れば分かります。


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引用:『私を球場に連れてって!』(「まんがタイムきららMAX」2017年7月号68ページ)

お金と書いて、ファンと読む。


野球ほど、多種多様な楽しみ方ができるスポーツはありません。

まず、観戦の目的によって、球場で座る場所が変わる。じっくり試合を観たいのなら内野席や。声を張り上げて応援したいのなら外野席。

地域性や、選手の好みが反映された球場飯も、球場でしか味わえないメリット。食いしん坊のタマは、主にこれがお目当てのようです。

自分でやるのは敷居が高いかもしれませんが、観ることの裾野の広さに関しては他の追随を許さない。それが野球。

タマのように、自分なりの楽しみ方を探していけばいいのです。


で、出た~wwwwなんでも野球に例えるおっさんみたいな女子高生奴~~~wwww

もちろん、野球をテーマにした作品なだけあって、野球好きにはうれしいコアなネタも豊富です。

特に多いのが、作中のキャラクターや出来事を野球用語に例えるもの。

会社にひとりくらい、こういう人いますよね? かくいう自分も、「ストレートばかり投げていても打たれてしまう。ときには変化球も交えて~」みたいな例えはつい使ってしまうのですが……。

レオナの分析によると、顔良し・スタイル良し・料理上手と三拍子が揃ったタマは、打率.330・34本塁打・119打点の捕手という、MVP級の強打者。

一方、やけに毒舌なところもあるので、最高球速160km/hの荒れ球ピッチャーという例えもできるかもしれません。これが本当の二刀流?


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引用:『私を球場に連れてって!』(「まんがタイムきららMAX」2017年11月号89ページ)

柱コメントも便乗していくスタイル。


さらに、これまた野球マンガではお約束である、選手のモノマネネタも。

ただし、作中のキャラが意図的にモノマネをしているわけではなく、結果的に(?)似たポーズになってしまっているというスタンスです。

野球に詳しい方ならニヤリとできるでしょうし、知らない方でも、「なんか面白そうなことやってるな」という雰囲気は伝わるはず。

このコマ、元ネタありそうだな? と思ったら、ぜひネットで検索してみてください。


PV(ページビュー)をアクセス数とみなすのはずるいと思っていた話

こんにちは。「まっしろライター」のましろ(@mashirog)です。

ブログを運営されている方であれば、どうしてもアクセス数を気にしてしまいますよね?

いや、アクセス数なんか興味ない。自分が書きたいものを書ければ充分だ、という猛者もいるかもしれませんが、私はそこまでの域に達していないのでものすごく気にします。

毎日アクセス解析を見ています。というより、以前は1日に何回も見てしまっていたので、朝の1回だけに減らしました。



しかしながら、本格的にブログを書くようになる前は、PV(ページビュー)をアクセス数とみなす考え方があまり好きじゃありませんでした。

他のブログの、「月間○万PV達成しました!」という報告を見ては、心の中で「PV数じゃなくてユーザー数を数えなきゃ意味ないだろう」と思ったり……。

なぜそう思っていたか? 考えてみました。



テキストサイト時代の考えを引きずっているのだと思う

アクセス数を測るときの指標には、以下の3つがあります。

  • ユーザー数

  • セッション数

  • PV数

例えば、同じ人が同じブログの記事を朝・昼・晩に2記事ずつ読んだ場合、

  • ユーザー数:1

  • セッション数:3

  • PV数:6

になります。厳密には違うと分かっているので、あまりツッコまないでください。

そしてPV数は、F5キーを押してページを更新しただけでも加算されます。

つまり、水増しできてしまうわけです。先日、まさにそういうニュースがありましたね。


www.asahi.com


もちろん、ほとんどのブロガーの方やメディア運営者はそんなことをしていないと思いますが、ユーザー数やセッション数に比べてノイズが多い数字なのはいなめません。



あと、私は学生時代に二次創作系のテキストサイトを運営していたので、そのころの考え方が残っていたのかもしれません。

当時(2003年ごろ)はブログをやっている人は少なく、自分でHTMLを書いてサイトを作っている人がほとんどでした。

サイトの構造は、まずトップページがあって、そこからテキストを載せているページや、掲示板、リンク集などに誘導する形が一般的。

アクセス数を測るためのカウンターも、トップページにだけ置いている人が多かったと思います。



そうしたアクセスカウンターには、ユーザー数を数えるタイプと、PV数を数えるタイプの2種類があります。設定で切り替えられる場合もあったかと。

私はユーザー数を数えるタイプのものを使っていましたが、PV数を数えるタイプのカウンターを置いているサイトを見ては、「それってずるくない?」と思っていたんですよね。

トップページを訪問して、テキストを読んで、またトップページに戻ってきただけで二重にカウントされるわけですから。そのアクセス数に何の意味があるのだろうか? と。

いわんや、トップページ以外にもカウンターを置いているサイトをや、という。


ブログそのものではなく、記事を気に入ってもらう

PV数に対する抵抗感がなくなってきたのは、ブログに本腰を入れるようになってからだと思います。

テキストサイト時代は、まずサイトの存在を知ってもらい、トップページに訪問してもらうことを目標にしていましたが、ブログは違います。

検索エンジンで上位表示される記事を書いたり、SNSで読まれやすい記事を書いて、まずはその記事を読んでもらうように務める。

その記事を読んで、面白いと思ってくださった方は、続けて別の記事も読んでくれるかもしれません。すると、おおむね読んだ記事の数=PV数になるはずです。



そして、読んだ記事の数=ユーザーの満足度というのが、ブログの基本的な考え方なのではないでしょうか。

トップページを見てもらう必要はなくて、記事だけ読んでもらえればいい。

3つの記事を読んでくださった方は、1つの記事だけを読んで離脱した方の3倍、ブログを気に入ってくれたとみなしていい。アフィリエイトをしているブログなら、読んでもらった記事のぶんだけ収益が発生する可能性も高くなる。

それなら、PV数をアクセス数の指標と考えてもいいのかなと、ブログを始めてからは思うようになったのでした。


おわりに

どうしてこの記事を書こうと思ったかというと、変な位置で記事を分割しているサイトを見かけたからです。

1万字を超えるような長文ではなく、1,000字ちょっとの記事なのに、2ページに分かれているようなもの。

あれ、PV数を水増しする以外の意図が思いつかないのですが、他に理由があるのでしょうか? 今の通信速度なら、少しくらい文章や画像が多くても、読み込みが遅くなるようなことはないはずだし……。

とはいえ、1記事1ページを守っているサイトであれば、PV数をアクセス数と考えてもいいのかなと思います。

RTと「いいね」の違いについて本気出して考えてみた

こんにちは。「まっしろライター」のましろ(@mashirog)です。

少し前に、Twitterで気になる話題を見かけました。

発端になったツイートがどれか分からないのでざっくり書くと、以下のような内容でした。


・「いいね」はRTの下位互換だから、「いいね」されてもうれしくない

・本当に良いと思ったなら、「いいね」じゃなくてRTしてほしい


確か、イラストをアップしても「いいね」ばかりがついてRTしてもらえない、というニュアンスだった気がします。

「わかる」と思う部分と、「いや、それは違うだろ…」と思う部分が両方あるので、私がTwitterでRTと「いいね」をどう使い分けているのかを書いてみたいと思います。



RTをするとき

フォロワーの方にも教えたいとき

RTするときの理由は単純で、「このツイート見て!」とフォロワーの方に教えたいときです。

さらに細分化すると、以下のような感じでしょうか。

  • かわいいイラストや、面白いマンガ
  • 応援している作品の宣伝ツイート
  • 他の方にも読んで欲しい記事
  • そのツイートに対して何か言いたいとき
  • 自分が書いた記事に言及してくれているツイート(エゴサ)

「そのツイートに対して何か言いたいとき」は、状況に応じて引用RTにすることもあります。あえてツイート元の方に通知を飛ばしたい場合など。

逆に、少しでも否定的なニュアンスが入るときは、RTしてから普通にツイートします。できるだけそういうツイートはしないようにしていますが……。


「いいね」をするとき

RTのボーナス

尊すぎるイラストを見たり、すごくためになる記事を読んだときは、RTと「いいね」を両方しています。

RTだけでは、この感謝の気持ちを表現できない。その溢れ出た部分を「いいね」で補う感じでしょうか。

私も、自分のツイートにRTと「いいね」が両方つくとうれしいので、本当に良いと思ったツイートにはそうするようにしています。

(スマホの「Echofon」アプリで、ピコンピコンと連続で通知音が鳴るとテンションが上がる)


エッチすぎるイラストを見たとき

すごく好みだけど、18禁ではないにせよ露出が多いイラストは、RTしたい気持ちを抑えて「いいね」だけに留めています。

具体的には、昆布わかめさん(@aconbwakame)や、鴻巣覚さん(@test_to_)のイラストなど。

昔はそういうイラストもバンバンRTしていましたが、最近はライター関係のフォロワーの方も増えてきたので、自重するようになりました。

「いいね」でもTLに表示されることがあるのは知っていますが、もし表示されていたらお許しください。


RTするほどではないツイート

面白い記事だけど、おすすめするほどではない。あるいは、フォロワーの方の好みとはズレていそうだと感じたとき。

本当に「いいね」と思うけど、RTしてまで広める必要はないツイートの場合(マンガ家さんの「脱稿しました」という報告など)。

リプライのやりとりが続いて、うまい返答が思いつかなくなったとき。

そういうときは、RTをせず、「いいね」だけ押しています。

なので、「いいねはRTの下位互換」という意見も、あながち間違いではないのかもしれません。


本当はRTしたいけど、TLがRTで埋まるのを避けたいとき

ツイートの内容にかかわらず、私自身の都合でRTでなく「いいね」に代えるときもあります。

それが、すでにいくつかのツイートをRTしていて、これ以上RTするとタイムラインに自分のツイートがなくなってしまうとき。

RTばかりで、その人自身のツイートが全然ないアカウントって、BOTっぽくてフォローしづらいですよね?

少なくとも私はそう思うので、自分のツイートとRTの割合は結構意識しています。

理想は1対1。RTが多めのときでも、1対3の範囲には収めたいと思っています。


おわりに

「いいねがRTの下位互換なんてことはない!」と思って書いてみましたが、結局のところ「確かに、そういうところあるよね……」という結論になってしまいました。

昔は「ふぁぼ(Favorite)」で、RTとは完全に別の機能だったのに、呼び方が「いいね」に変わったことも影響しているのかもしれません。

しかしながら、本当に「良い」と思っていなければ「いいね」はしないということは分かっていただきたいと思います。

RTしないのであれば、いっそ「いいね」もしない方がいいのではないか。そう考え出してしまうと、本末転倒ですからね。

もちろん私のツイートも、「いいね」だけしていただいても全然構いません。励みになります。

【レビュー】推しが尊すぎてしんどいのに語彙力がなさすぎてしんどい-腐女子の感情類語辞典-

こんにちは。「まっしろライター」のましろ(@mashirog)です。

最近、やたら「尊い」って言う人が増えましたよね。

2014年ごろからオタク界隈ではよく使われていたようですが、きらら系の作品の感想でも見かけるようになったのは、去年あたりからでしょうか。

『ゆるキャン△』で、リンとなでしこが夜景の写真を送り合うシーンで「尊い…」と言ったり。

『恋する小惑星(アステロイド)』で、みらを忘れないためにあおがくじらのマスコットを持っているシーンで「尊い…」と言ったり。

『どうして私が美術科に!?』2巻の宣伝広告にいたっては、「史上最尊」なんて造語を作り出す始末。さいとう? さいそん?

お前ら、「尊い」って言いたいだけだろ! 「尊い」の意味わかってるのか!

わからないので、以下の本で勉強することにしました(ここまで茶番)




この本、何?

TwitterのTLで見かけて気になり、Amazonで購入しました。

サブタイトルがなければ『推しが武道館いってくれたら死ぬ』的なマンガかと思ってしまいそうですが、こちらはれっきとした(?)類語辞典です。

好きな作品やキャラクターへの想いをうまく伝えたいのに、語彙が少ないせいで「尊い」「しんどい」しか言えない。

そんな方のために、以下のような感情別の言い換え表現が約800語収録されています。

怒り/愛しい/癒し/ウキウキ/美しい・カッコいい/羨ましい/うれしい/面白い/がっかり/葛藤/悲しい/感謝/期待・希望・願い/興味/拒絶/嫌い・憎い/疑問/悔しい/軽蔑/決意/興奮/困る/怖い/混乱・困惑/幸せ/自信/祝福/好き/絶望/楽しい/辛い/同意/動揺/恥ずかしい/不安/不満/不愉快/褒める/満足/憂鬱/呼びかけ/(番外編)奇声

メインターゲットは、Twitterを利用している腐女子の方らしく、私がブログでマンガのレビューを書くときの参考にはならなそうです。

とはいえ、例文を読んでいるだけでもおもしろい。私がTwitterでフォローしている方に、腐女子(というか女性)の方はあまりいないはずなので。

本屋でどの棚に置かれているかは分かりません。少なくとも、辞書コーナーではないと思います。


あえて語彙を少なくするという発想

そもそも、類語辞典というのは、同じ言葉を繰り返し使わないために別の言い方を調べるためのものですよね。

私も、記事を書くときにWeblio類語辞典をよく利用しています。

しかし、この本が普通の類語辞典と違うのは、別の表現を探そうとすればするほど同じ言葉に辿り着いてしまう点。



タイトルにもなっている「しんどい」は、「怒り、愛しい、うれしい、悲しい、期待、悔しい、興奮、困る、混乱、幸せ、好き、絶望、辛い、恥ずかしい、不安、褒める、憂鬱」の類語として登場します。多すぎ。

ガチャで推しキャラのSSRが引けたときも「しんどい」し、好きなマンガの単行本が出ずに打ち切られたときも「しんどい」。

結局、どういう意味の「しんどい」なのかは、ツイートに張る画像や、前後の文章で補足する必要があります。

先日、『形容詞を使わない 大人の文章表現力』という本のレビューを書きましたが、この類語辞典はまさに正反対。

同じ言葉を使って違う感情を表現するというのも、それはそれで高度な文章力が必要なのかもしれません。


結局、「尊い」とは?

話を戻して「尊い」ですが、この本によると、以下のような感情を表すときに使うそうです。

愛しい:非常に希少性が高く、保護する必要性があるほど愛おしい

美しい:とても希少で、大切に保護するべき価値があると感じさせる美しさ

好き:希少だし大切にしないといけないと感じるような、キュンとくる要素を持っていること

褒める:この希少さは大切にしないといけない……!と感じている

「しんどい」ほどではないにせよ、用例が多いですね。書いていること同じでは?というツッコミは野暮というもの。

いずれの意味にも共通して使われている言葉が、「希少」

なるほど確かに、『ゆるキャン△』のリンとなでしこ、「恋アス」のみらとあお、「どうびじゅ」の桃音と黄奈子、いずれのふたりもかけがえのない関係。生まれる前から出会いを約束されたソウルメイト。「俺も混ぜろよ」なんて言う奴がいたら俺がぶっ潰す(イキリ/これも「軽蔑」の類語として載ってる)



かつて、好きなキャラへの褒め言葉として「俺の嫁」という言葉が使われていた時代がありました。

すっかり死語になり、入れ替わるように「バブみ」が流行り出したため、今のオタクは軟弱になったという意見も聞きます。

私はむしろ、軟弱になったのではなく、オタクが大人になったからこそ、「俺の嫁」ではなく「尊い」や「バブみ」が使われるようになったのではないかという気がします。

「○○は俺の嫁」と、ひとりで推しを独占するような発言をすれば、争いが起きる。冗談半分でも、匿名とはいえ個人が特定できるTwitterでそんなことを言えば、TLがギスギスしてしまう。

独り占めするのではなく、みんなで慈しもう。そうした共通理解によって、自然と推しから一歩身を引いた感情表現――尊い――が生まれたのではないでしょうか。



もしこの辞典の第2版が作られるのであれば、「尊い」からの逆引きも用意してほしいと思います。


『マコさんは死んでも自立しない』千田大輔 家賃ゼロ、女子大生つきの超優良物件

「訳あり物件」ってありますよね。過去に事件があったり、幽霊が出たりする代わりに、家賃が安くなっている物件。

じゃあ、ぐうたらなお姉さんのお世話をする代わりに、家賃がタダになる部屋なんていかがでしょうか?


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引用:『マコさんは死んでも自立しない』第1話(マガポケ)

むしろ、割り増しで家賃払うので住ませてください。


「週刊少年マガジン」で連載中の『マコさんは死んでも自立しない』は、男子高校生と女子大生のうらやましすぎる同居生活を描いた、イチャイチャラブコメ4コマ。単行本1巻が、明日4月17日に発売されます。

作者の千田大輔さんは、こんな作品を描いている一方、「マンガボックス」で『異常者の愛』というサイコホラーも連載中。

どちらも週刊連載なので、頭の中が混乱してしまわないのか気になります。




自立しなくていいから、爆発してほしい

遠野隣(とおの・りん)は、高校入学を機に上京してきた男の子。

引っ越し当日、アパートの大家さんから「孫の面倒を見てくれたら家賃はいらない」という話を持ちかけられ、あっさりOKしてしまいます。

てっきり小さな子どもかと思いきや、孫というのはなんと、20歳の女子大生・栗橋真子(くりはし・まこ)でした。


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引用:『マコさんは死んでも自立しない』第1話(マガポケ)

家賃ゼロなのでお金は貯まるけど、別のものも溜まりそう。


家賃タダの上、美人なお姉さんと一緒に暮らせる。……そんなうまい話があるはずもなく。

外面はいいマコさんですが、家の中ではゲームばかり。掃除もしないし、朝も起こされるまで布団から出てこない。

食事すら、自分ではお箸を持たず、「あーん」で食べさせてもらおうする。タイトル通り、死んでも自立しない。



おまけにマコさんには、羞恥心もありません。

パンツ丸出しで部屋をウロウロしたり、居間で服を脱ぎだしたり。その姿を注意されると、興奮した?とでも言いたげに挑発的な視線を投げかける。

彼女に一目惚れしてしまっている、年ごろの男子高校生のリンは、いろいろと限界です。主に下半身が。


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引用:『マコさんは死んでも自立しない』第7話(マガポケ)

おまかわ、あるいはおま尊。


しかしながら、小悪魔系お姉さんと振り回され系男子という一方通行の構図に留まらないのが、この作品の面白いところ。

基本的にはリン視点で綴られる4コマですが、各話のラスト数ページは普通のコマ割りで、視点もマコさんに切り替わる。そこで、実はマコさんもリンが好きであることが分かるのです。

下着姿で誘惑したり、思わせぶりな発言をしたりしているのは、少しでもリンの気を引きたいから。大ゴマで描かれるマコさんのテレ顔が、とにかくかわいい……。

これ、ネタバレではありません。何せ、第1話の時点でバレバレですから。



自身の好意を悟られたくないリンは、内心ドキドキなのを隠し、マコさんに対してあえて素っ気なく振る舞っています。

そんな態度が、マコさんをやきもきさせる。これだけアピールしているのに、異性として意識されていないのだろうかと心配になる。

そして、からかいがますますエスカレートする。マコさんもまた、リンに振り回されているのです。

すれ違いを燃料にして回り続ける、ラブコメの永久機関。あえて言おう、爆発しろ――と。


もう少し、このままで

作中のキャラのほとんどは、リンとマコさんが相思相愛であることに気づいています。

そりゃそうだ。あれだけ分かりやすいのだから。むしろ、気づかない本人たちがおかしい。

さっさと告白しろと煽られたりして、いいようにおもちゃにされるふたり。ですが、実は両想いだとバラしてしまうような、無粋な真似をするキャラはいません。

なぜか? 黙っていた方が面白いのはもちろん、くっつきそうでくっつかない今の距離感が心地よいと、周りの人たちも思っているからではないでしょうか。


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引用:『マコさんは死んでも自立しない』第15話(マガポケ)

(人としては)好きとリンに言われてこの反応。毎回この顔を見せられる読者の気持ちにもなってほしい。


ダメ人間のように見えて、マコさんには意外と常識人の一面もあります。

少なくとも、下着姿でだらけたり、思う存分わがままを言ったりするのは、リンの前でだけ。

それは、リンを信頼しているからでもあるし、良くも悪くもリンが自分に興味を持っていないと思っているからでもある。



告白に失敗すれば、もちろん同居生活はおしまい。仮に成功しても、今度は逆にお互いを意識しすぎて、ぎこちない関係になってしまうかもしれません。

リンの高校卒業か、マコさんの就職か。いつか必ず、夢から覚めないといけないときが来る。

それまでは、今のままでいい。文句を言われつつも、リンにお世話されたい。だからこそ、マコさんは死んでも自立しない